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JR松阪駅での一句。
松阪から名古屋へ向かう時、朝餉として駅弁を買ったが、何と松阪牛を使用した弁当だった。朝から東京でも「松阪牛様々」と崇められている松阪牛が頂けるとは、まさに至福の一時である。
参考文章 半年振りの名古屋は栄から |
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彼岸花清流さざめく青き栗
毒秘めし朝に艶めく曼珠沙華 |
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八高線小川町付近での二句。
上の句は、清流の辺に彼岸花が咲いていて、(近くの)栗が青い実を付けていた秋の情景を切り取った。
下の句は、綺麗な赤い花を咲かせる曼珠沙華は、実は毒を持っている花として有名だ。それ故なのか、人気の無い朝に、その姿は実に艶めかしく見える。
(蛇足だが)「彼岸花」と「曼珠沙華」は同じ花。
参考文章 シルバーウィークと彼岸花 |
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草津では温泉饅頭食べ比べ温泉(いでゆ)は後に秋の連休 |
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草津温泉での一首。
温泉地には温泉饅頭の店が点在していて、各々が味を競っている。その店から試食の温泉饅頭を頂き、何処が一番美味いか調べながら、名物の温泉を後回しにしてそぞろ歩きしている秋の連休。
参考文章 敬老の日に温泉饅頭を…… |
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JR長野原草津口駅での一首。
温泉地から戻った後に、珈琲牛乳を飲んだ。その冷たさが、温泉で温められた身体に染み渡る。
参考文章 温泉の後の一瓶の珈琲牛乳 |
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JR大前駅での一首。
本数が少なく、秘境駅の雰囲気を漂わせる大前駅で降りた人は、地元の人ではなく、此処大前を訪れて、景色を撮ったり、駅構内を撮ったりする鉄道ファンだった。30分も無い停車時間で、鉄道ファンは巧く大前の情景を収めていた。
参考文章 静かに過ぎゆく「大前の時間」 |
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JR万座・鹿沢口駅での一句。
万座温泉に向かおうとしたが、バスの便が無かった。他に伝手は無かったので、駅でジッとしながら、万座温泉の秋模様をあれこれ想像していた。
参考文章 万座・鹿沢口で突き付けられた真実 |
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東北新幹線小山付近での一句。
朝早くの小山駅を通過した。東京より北にあるので、至る所で朝霜があるだろう。四季の移ろいが薄い東京に住んでいると、驚きは一入だ。
参考文章 東北新幹線は北に赴く |
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東北新幹線那須塩原駅通過時の一句。
朝早く、東北新幹線が速度を落とさず、那須塩原駅を通過した。周囲に朝が来たことを告げる暁鐘の如く。
参考文章 東北新幹線は北に赴く |
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特急「スーパー白鳥」で、津軽線を通過した時の一句。
処女雪が延々と続き、色彩的にも黒系の物しか目立たない奥津軽(これを「水墨画」と喩えた)。偶然見た地吹雪が、まるでこの地でしか見られない舞踊に見えた。
参考文章 特急列車から見る津軽の冬景色 |
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津軽線蟹田駅での一句。
雪が積もっている蟹田駅で青空が見えた。そして、その日差しで雪が解けていく。残っている雪も、早く解けて春の装いの蟹田を見せてやりたいと、春を待っているように見える。
参考文章 青空が見える蟹田に風が吹く |
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