旅先で夜景眺めつ書く手紙メロンリキュール酒精惑わず |
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旅日記に掲載されていないが、松阪のホテルでの一首。
何ら変わりない夜景を眺めながら、手紙を書いている。その合間にメロンリキュールを啜っているが、酒精の勢いに委せて、暴言失言を綴ることはしない。 |
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満開の四条の桜に見取れれば舞妓(きみ)に妬かれる先斗町かな |
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京都四条大橋の近く、先斗町(ぽんとちょう)での一首。
四条大橋近くは桜が満開で、暫しこの桜に見取れていたら、舞妓で有名な先斗町が近くにあった。着飾っている舞妓を無視しているから、とんだ嫉妬を買われそうだ。
参考文章 四条の桜と先斗町の舞妓 |
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先斗町(ぽんとちょう)での一首。
先斗町と言えば、『お座敷小唄』で有名で、歌の通り、先斗町に雪が降るならば、雪の変わり云々ではなく、近くの鴨川の桜が咲く日が、どんなに待ち遠しいことだろう。
参考文章 四条の桜と先斗町の舞妓 |
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三条大橋の袂での一首。
三条と四条、両方とも花満開で、良い橋が架かっているが、一体どちらを愛でればいいのだろうか、その橋を潜っている鴨川に問い掛けよう。
参考文章 三条大橋での国際交流 |
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三条大橋での一句。
三条大橋は、日本橋から続いている東海道の終着地。満開の桜を探しつつ、三条大橋を渡ると、長い東海道が此処で終わるのだ。
参考文章 三条大橋での国際交流 |
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新京極での一首。
療養が長引き、勤務先から勤務終了を言い渡された私。つらい思いを抱えても、京都の桜の見事な咲き具合を見ると、京都の桜の見事な咲き具合を見ると、そのこと自体、(長い人生の上で)どうでもよいという気分になってしまう。
参考文章 新京極を歩けば…… |
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桑名三八の市での一句。
秋晴れの許の朝市で、初物の林檎が出ていた。秋が近づいているのだ。
時期を明確にする為、秋の花「彼岸花」を用いた。
参考文章 秋の3連休と三八の市 |
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御在所岳の一句。
9月中旬、(今夏の思い出を作る為)御在所岳に来たら、涼風に吹かれた。時期柄、「涼しいな」と快感に浸る他に、その涼しさが快感だと思う時が過ぎ去ろうとしている時期なので、夏が過ぎてゆく感触をも取れる。
参考文章 9月の御在所岳で今夏の娯しみ |
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寿命無しタイムカプセル時待ちぬ生まれて逝りて儚き人間 |
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御在所岳の一首。
御在所岳の朝陽台展望広場には、タイムカプセルが埋蔵されている。1989年に埋蔵され2019年に開封されるのだが、この25年間多くの人間が生まれたり亡くなったりする上で、タイムカプセルは寿命が無いかのように、ジッと開封する時を待っているようだ。
参考文章 思わぬ出会いとタイムカプセル |
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去りし夏惜しみて捧ぐこのジョッキビヤガーデンで望みし来夏
秋入りて余所はまだ夏ビヤガーデン |
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名古屋栄のビヤガーデンでの一首と一句。
9月13日、秋に入り掛けているこの時に、今夏で作った思い出を惜しみながら、ジョッキで乾杯をしている光景。それは、来夏が来る時を娯しみにしているように見えた。
下の句は、秋に入り掛けているこの時でも、服装にしろ、食べ物にしろ、ビヤガーデンはまだ夏の装いを呈している。
参考文章 2年振りのビヤガーデン |
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