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通天閣での一首。
通天閣に鎮座している幸福の使者ビリケンに、幸福を祈る浪速(大阪)人。老いも若きも通天閣に行き、幸福を祈っているのだ。
参考文章 絶景なり?! 通天閣 |
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道頓堀での一首。
道頓堀にでっかく掲げられているグリコの看板。これが、「大阪に来た」と実感できた東京人の気持ちが、グリコの看板と同じ表情なのだ。
参考文章 道頓堀を歩いて |
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昼餉時ふわトロたこ焼き格闘す東京人(よそもの)隠す道頓堀かな |
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道頓堀での一首。
昼餉は道頓堀川が見えるたこ焼き屋で頂いた。所が東京では見掛けないふわトロのたこ焼きに、東京人の私は悪戦苦闘。それを悟られ因縁付けられないように、必死に地元の人を装う道頓堀の昼餉。
参考文章 道頓堀を歩いて |
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鼻の穴潜るを笑い写真撮る「撮るな撮るな」と表情も笑み |
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東大寺での一首。
東大寺の大仏殿には、大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴が一つの柱に掘られている。そこを潜る様を写真に撮る一行がいた。潜る様に笑いが出ていたが、「撮るなよ」と言った人も笑みが出ていた。歴史的建造物での息抜きだ。
参考文章 想ひ出東大寺 |
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忘れ物手摺りに掛けしこの傘の露に濡れつつ我は旅路か |
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紀勢本線での一首。
誰のか判らず、何処から掛けられたのか判らない、手摺りに掛かっている雫が残っているビニール傘を見付けた。外は小雨が降っていて、その露に濡れつつ旅路に赴く私。
参考文章 旅先の雨…… |
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春薄き伊賀の上野の朝霧のホットミルクティー温き息吐く |
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2006年3月に伊賀上野駅で、買ったホットミルクティーを啜っていた時の一首。
3月中旬なのに、春の気配が余り見られない伊賀上野。朝霧の駅の中で、ホットミルクティーを買って暖を摂った。温かさが全身を走り、ホゥと温めの溜息が漏れた。
参考文章 関西本線モンタージュ(亀山〜島ヶ原) |
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関西本線大河原〜笠置での一首。
深い霧に覆われた大河原の隧道に入った。隧道の向こう側は全く見えない。もしかしたら、お伽の国に繋がっているのかな?
その思いを巡らせている大河原を抜けると、花の名所で知られる笠置に到着する。
参考文章 関西本線モンタージュ(亀山〜島ヶ原) |
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関西本線大河原駅での一首。
大河原駅で下車する人が、精算の為にICカードを差し出した。しかし、大河原駅ではICカードが使えず、現金精算となった。そのことにあれこれぼやきながら、現金精算して、下車した。(京都・大阪)都会からほんの1時間掛かる場所で、都会の常識になりつつあるICカードがまだ使えないのだ。でも、ドライに精算して無造作に降りるよりはいいのだ。
参考文章 関西本線モンタージュ(月ヶ瀬口〜加茂) |
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伊賀上野の洋食屋での一句。
洋食屋でハンバーグを頂いたら、先程まで降っていた小雨が止んできた。雨に降られることが嫌いな私には、何と嬉しいことだ。その嬉しさに小躍りし、食後の珈琲を啜るのだ。
参考文章 伊賀上野の洋食屋 |
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