皇族と縁ある方とご一緒に参詣の好機偶然畏れる
皇族殿不躾(ぶしつけ)ながら共致す神嘗祭(かんなめさい)に桜芽吹きし |
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伊勢神宮外宮での二首。
参詣の途中、皇族ゆかりの方とお会いできた。一緒に参詣できるチャンスに巡り会えたことに畏れを感じる。
正装ではないが、一緒に参詣させて頂く。秋の神嘗祭の折に参詣なされているのだが、こういうチャンスに巡り会えたら、一気に春が来たかのように、気分が躍るのだ。
参考文章 外宮の高貴なる偶然 |
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伊勢神宮外宮での一首。
背後から皇族をお送りしていたら、心身共々エナジーが湧き出てきた。そのエナジーが鋭い敬礼となり、皇族に捧げるのだ。
参考文章 外宮の高貴なる偶然 |
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我は今鬱に罹りし暗き身て皇族拝謁一条の光
皇族に献上物は無かれけど鬱と闘う熱意捧ぐる |
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伊勢神宮内宮での二首。
皇族ゆかりの方と参詣できた嬉しさを、献上物として綴った。
鬱を再発し明日をも知れぬ我が身が、皇族ゆかりの方とお会いしたことから、我が身に一条の光が差し込んだかのようにすがすがしかった。そうだ。今度お会いできる時は、心身共々優れた状態にしなければ、と感じ、長引く鬱と戦う熱意を捧げたい。
参考文章 内宮の高貴なる必然 |
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おかげ横丁での一首。
この日の昼餉は、奮発して牛鍋を頂いた。その食後に、精神安定剤を服用することになっている。その薬を見ると、まだ気鬱が完治していないことが判り、折角牛鍋が頂けた嬉しさが掻き消されてしまった。
参考文章 夢から醒めた昼餉 |
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職失くし我に告げるは三蛙(栄える)か華六蛙(迎える)か二見のカエル |
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二見興玉神社での一首。
この神社はカエルで有名で、至る所にカエルの置物がある。
折角手に入れた職を手放し、鬱ぎ込んでいる私が此処に来て、神社が告げるのは、3匹のカエル(三蛙で「栄える」)か、華を添えた6匹のカエル(六蛙で「迎える」)か。
参考文章 二見に招かれた旅人 |
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皇族に拝謁後の賓日館忝(かたじけな)くも絢爛与(あずか)る |
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二見賓日館での一首。
皇族とゆかりがある旅館賓日館。皇族ゆかりの方とお会いした後に立ち寄ったら、その絢爛さに直に触れられることが、何とも勿体ない感じがする。
参考文章 二見に招かれた旅人 |
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二見旅館街での一首。
二見には、直に吹き付けてくる潮風、風格一杯の木造旅館、そして、二見興玉神社のカエルと色々特徴がある。それらを充分に感じて、二見浦駅に向かうと、直に黄昏がやってくる。二見での時間は長かったのだ。
参考文章 黄昏が奏でる風流 |
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夕餉後の松阪での一首。
月を見ると、丁度叢雲に隠れていて風流がある。その風流を語りながら、松阪の空に焼肉の煙が立ち上る。
参考文章 「月に叢雲」の松阪 |
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